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テーマ別タウンミーティング

平成18年度第1回  市長と県外企業・富山赴任者の方々との懇話会会議録(概要)

 日時:平成18年7月19日(水)15時30分〜
 場所:岩瀬カナル会館
 参加者:28人

◇市長開会あいさつ
 本日皆様方には、ご多忙のところご参集くださいましてありがとうございます。
富山で仕事をしていただきながら、地域経済、文化など様々な関係からのお力添えをいただいているとともに、これまでも貴重なご意見を頂戴し、日頃の施策を形成していく上で、充分活かさせていただいております。
 本日は忌憚(きたん)のないご意見をいただきたいと思っております。
 前回開催時に、このような機会をもっと増やしてはどうかというご意見をいただいておりましたので、今年度は、この後2回程度、商工労働部が担当し開催することとしておりますので、よろしくお願いします。
 富山ライトレールの取り組みにつきましては、大変多くの方々からご意見を頂戴しまして、富山に対する見方が変わったというご意見や、市民の方からも街の雰囲気が変わったという声もいただいております。これらを踏まえ具体的な変化について一つひとつ対応していかなければと思っておりますので、ぜひご理解を願います。

市長説明 《公共交通の活性化によるコンパクトなまちづくり》

 4月29日の開業以来、富山ライトレールは、当初の予想を上回る乗車人員となっており、7月18日までに約43万人の方に乗車いただきました。 
 平日でも4,200人ほどの方にコンスタントにご利用していただいております。祝日・休日においてはわざわざライトレールに乗車するために来ていただいている方も大勢おられます。平成17年10月におけるJRが運行していました時の乗車人数は、一日2,266人であったので、いかに増えたかがわかります。
 さて、今年度の事業としまして、全国の地方自治体・議会に「富山市へ視察においでになりませんか」というキャンペーンを行っております。議会議員を中心に6月議会が終わりました7月、8月にかけて、さらには秋の10月、11月にかけて、たくさん視察においでになるだろうと期待しています。ライトレールに乗っていただき、富山のイメージとして持ち帰って、それぞれの地元でその話をしていただければと思っています。

 <以下、説明の概略>
 (1) 富山市の市街地を取り巻く状況
 (2) 公共施設の郊外移転について
 (3) 富山市の都市特性
 (4) 富山市におけるまちづくりの基本方針
  @JR富山港線路面電車化事業
  A岩瀬大町・新川町街並み修景等整備事業
  Bまちなか居住推進事業
  CJR高山本線活性化社会実験と沿線のまちづくり

富山赴任者の方々の意見 

◇意見1
 昨年旧富山市と旧6町村が合併し、新「富山市」となったことにより、これまで以上に富山市と弊社の結びつきが強くなりました。
 日ごろ感じていることを2点申し上げます。まず、観光振興はとても大切ですが、市内の駅周辺において2〜3時間で回れるようなところがないと思います。
 住むには良いが、観光にはちょっとという感があります。
 次に、私の出身地である奈良市に比べ富山市は、道路整備も進んでいるので、とてもよい環境です。
 しかしながら、市への玄関口のひとつである国道41号のインターチェンジ付近などの道路工事では、進捗状況がはかばかしくない箇所があります。このままでは、観光客に悪い印象も与えかねないことから、集中的な投資が必要と考えます。

◇意見2
 ライトレールに乗りまして感じましたことは、ずいぶんと街の雰囲気が変わり、時間を過ごすのが楽しい街になったということです。
 今後は、観光客も、「たまには富山で1泊してみたい」と思ってもらえる要素が必要であり、これからは退屈しない街に変わってほしいものです。
 従来にない、垢抜けた施設も増えてきていることですし、将来が楽しみです。

◇意見3
 今日初めてライトレールに乗りましたが、とても快適な乗り心地でした。
 いわゆる転勤族でいろいろな都市に住んでおりました。この富山には、住み始めて1年と2ヶ月となりますが、とても暮らしやすい都市です。具体的には、通勤ラッシュがなく、せかせかしなくてよいですし、街もきれいです。
 富山の中心市街地の活性化は、ライトレール沿線の開発が軸になると思います。
 その沿線地域の住宅開発や様々な整備をいかに進めるか。そのひとつとして、目玉商品が必要だと思います。観光客を呼び寄せるためにも、ライトレールを軸としての観光ツアー商品の開発などが考えられないか。それによって、ライトレールの乗車率も上がるのではないかと思います。
 現状では、金沢の方がもう少し住みやすいのではないかと思います。街全体が様々な施設に関する表示や案内標示板の設置など観光に対する取り組みが進んでいると思います。
 今後、少子・高齢社会になりますが、子育て支援や保育サービスについては、福井県がいろいろアイディアを持っているので参考にしてはいかがでしょうか。
 また、ボランティア活動を進めていけば、老齢者や若者の交流につながると思います。そして、これらを一体化した街づくりが必要だと思います。

◇意見4
 私も今日はじめてライトレールに乗りました。
 当社は、創業者や現社長の関係から富山ととても縁深いと感じています。
 富山の印象は、とても住みやすいところですが、昼食が高いという感じです。
 ただいま、市長から市電を環状化する話を伺いましたが、例えば、サンフランシスコのケーブルカーのように車両をオープンにし、どこからでも乗れるような工夫をすれば、目玉になるのではないでしょうか。
 まちなかでのちょっとした買い物や郊外までちょっと行くという時に、市電のような交通手段は、とても有効であります。
 赴任後、富山の人にいろいろと尋ねていますが、地元の人でも富山のことを詳しく知っている人が少ないように思います。
 まちなかで過ごせる観光モデルコースを提示してほしいものです。

◇意見5 
 本年2月に赴任してまいりました。今年の冬は、雪が思ったよりも多かったのですが、融雪装置が整備されていて思ったよりも過ごしやすかったです。
 ただ、歩道に使用されている滑らかなタイルは、降雨時や降雪時には滑りやすいので、改良が必要だと思います。
 ゴミの問題については、市指定のゴミ袋を数種類設けるなどして、市民に環境に対しての意識付けをさらに行っていけばよいのではないでしょうか。
 せっかくの観光資源が活かされていなくてもったいない感じがします。博物館や美術館などすばらしい施設はありますが、市民に聞いてもどこに美術館があるのか答えが返ってきません。そこで、「市民向け富山発見ツアー」などを月に1回ぐらい開催し、市民が観光客等に紹介できるようなものを企画されてはどうでしょうか。
 公共工事については、価格面ばかりではなく、技術評価面に重点をおいて入札をお願いしたい。
 また、地元業者とJV(共同企業体)を組むのは、地元業者の施工能力向上のための方法だと思いますが、県外大手企業からみれば地元業者の情報が少ないので、情報提供をお願いしたい。

◇意見6
 富山市に住んで13年になります。
 数年前に、森市長のヨーロッパへのライトレールの視察調査に同行しましたが、富山ライトレールに今日はじめて乗車しました。こんなに早くライトレールが実現するとは、思っていませんでした。公設民営の良さが出ていて、すばらしいと思います。また、自分の足としてのパスカードの利用者が多いのに驚きました。
 中心市街地活性化として、小学校統合後の跡地などの開発を公設民営、民間活力を利用してください。ただ単に箱物をつくるのではなく、中心市街地への集客、夜間人口の増加につながるような施策を考えていただきたい。

◇意見7
 当社は、地域貢献活動にも力を入れており、営利・非営利のいずれの活動も行っています。
 当支社においても非営利の地域貢献活動を社内外に呼びかけたところ88件の応募があり、このうち2件を選定しました。そのうち一件は、石川県能登の里山自然学校の取り組みには、金沢大学に3年間で2,600万円を寄付しています。内容は、市町村の統廃合によって廃校となった旧校舎を利用し、さまざまな講座などを開催するものです。当社には、このような地域貢献活動がありますので富山市でも、利用していただきたいと思います。
 富山県知事から、広告の統一に関する提言を求められました。富山大学の先生方とともに広告検討委員会を作り検討し、提言を行いました。その内容としては、県外来富者は、主要3ヵ所(富山空港、北陸自動車道のインターチェンジ、JR富山駅)をもとに、富山県に訪れるため、この3ヵ所の広告は印象的であるため観光客には有効であるという結論でした。そこで、富山空港の広告を全面的に見直すなどの提言を行いましたが、行政の壁は厚くなかなかうまくいかないのが現実です。
 赴任して1年近く「旅の人」と言われながらも富山の人とも仲良くお付き合いさせていただいております。富山市のために、ぜひ頑張りたいと思っております。

◇意見8
 赴任してまだ3週間です。
 寿司、水、酒、魚、立山連峰がすばらしいと思います。
 星井町に在住していて、夜に総曲輪、中央通りに行きましたが、人がいないのにびっくりしました。
 金沢へ行ったら、周遊バスがあり人がたくさんいました。
 富山市の見どころ、見学施設、観光地、名物などについて一般観光客受けするものを再整理して、早急にリンクすべきと思います。観光スポットはありますが、それぞれ点になっています。長崎市や金沢市は、観光スポットが線でつながっており、回遊できます。
 車のない観光客のために2〜3時間で回れる観光コースを構築願います。せっかくよい観光スポットがあるのに活かされていないのが残念です。地元の人も知っているコース案を募ってみてはいかがでしょうか。
 ライトレールの座席は、景色が良く見えるため対面式の方がいいと思うのですが、いかがでしょうか。

◇意見9
 赴任して1年が経過しました。
 昭和50年に富山大学を卒業し、昨年赴任しましたが、とても懐かしい思いを持っています。
 東京在住中は、富山をPRしてもなかなか解ってもらえませんでしたが、全国の人は、富山の良さを知らないだけだと思います。
 富山の人も全国の方々に富山を知っていただくように変わらなければならないと思います。
 これから新幹線も開業することであるし、サービス業に従事する方の接客態度などは、今のままではいけません。市民は、変わろうにもどう変わってよいかわからないのではないかと思いますので、市長はビジョンをはっきりと示していただきたいと思います。私も応援しておりますので、ぜひ頑張ってください。

◇意見10
 4月に赴任して3ヶ月余りが過ぎました。
 東京に30年以上住んでいましたが、実は私は、これまで一度も富山に来てみたいと思いませんでした。
 当支社へ赴任した歴代支社長は、皆戻りたくないといっていましたが、やっとその理由が解りました。住んでみると立山連峰のすばらしさ、水、山、ゴルフなどとても環境が良いです。
 富山の感想としての一つ目は、観光スポットや資源はあるがPR不足しているということです。小樽などは、あまり観光資源がないところでしたが、北一ガラスや石原裕次郎記念館、寿司屋街など目玉となる観光スポットがありますが、富山にはこうしたものがありません。
 二つめは、富山は、商売が下手であるということです。富山には、民の力が本当にあるのでしょうか。みんなで何かをしようという気概がないような気がします。
 富山空港は、ガスや降雪によって欠航する場合があり、信頼性では半端な感があります。
 個人的には、富山に来て良かったと思います。家族全員がファンになりました。ぜひ、富山大使としてPRしたいと思います。

◇意見11
 地域の人々といろいろな所に行ったり、前回赴任先にいた地域の知人を富山に呼び、週末を過ごしています。
 ライトレールはすばらしいです。この富山を見て沖縄でもライトレール導入を決めた経緯があります。
 やはり、国が地方自治体の事業債発行を認めるような支援策が追い風になったこともあり、全国の地方自治体では公共交通機関を核としたまちづくりを進めているのではないでしょうか。全国に先駆けて、富山市は、富山大橋の複線化やライトレールと既存の市電の南北連結など具体的に計画を出しています。今後さらに実現に向けて進んでいってください。
  
◇市長閉会あいさつ
 いつも話題に出てきますが、金沢と富山を比べると文化や地域性等にずいぶん違いがあります。しかし、稼ぐけれど消費は少ない。どの家も広い敷地に大きい家や庭、塀に囲まれ仏壇を持っています。こういう暮らし以外はなかったという一つの方向性であったということであって確かに、外に向かってアピールすることが下手です。それから、社会全体がそういう雰囲気の中で、他方、売薬に象徴されるように目立たないけど地道に足をかけて、売薬がもたらしてくるさまざまな情報を中心に商社活動を行い富山の近代化の底辺の活動を行ってきました。しかし、大きい声でアピールしたり、より目立つことをできない県民性、市民性なので、そろそろ変わっていかなければならないといけないようなことを市民が感じてきました。今は、まだまだですがようやく動き出したところです。
 高山や金沢のように、岩瀬は岩瀬としての魅力を掲げて、少なくとも5年ぐらいはかかると思いますが、そういうことも含めてライトレールの取り組みが歯車を動かすための起爆剤としてしっかりやっていかなくてはいけないと思っています。
 LRTの取り組みは、全国にもありますが、一番最後に取り組んだ本市が全国で最初に動き出したことは、市民の取り組みが大きかったと思います。このことは、全国的に注目されておりますし、いろいろな場所でこのLRTの取り組みの話をさせていただいています。アンテナを高くすること、様々な団体やシンポジウムにしっかり発言していくことを重ねながら一歩一歩前進していき、市民全体をリードしていきます。
 これまでのまちづくりは、施設を郊外に点在させたこと、そのつけが回ってきています。これから、どう有機的につないでいくかを考えていかなければいけないのですが、今日のいろいろなご意見を参考に今後とも進めていきたいと思っています。


【発言の内容は一部整理して掲載しています:広報課】


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